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英ガーディアン紙が、2011年ラスベガスを舞台にした映画のベスト10を発表した。

「Sin City(歓楽都市)」の俗称で知られるカジノの都ラスベガスは、ハリウッドからも近く、映画の舞台に相応しい。
今回、英ガーディアン紙が選んだ10本の中には、2011年、ポール・バーホーベン監督の「ショーガール」も入っている。同作は、ラジー賞6冠ほか、同賞による「90年代を代表する最低映画」の第1位にも選ばれている。映画としての評価は高くないが、ラスベガスという街の空気をとらえたという点では評価されたらしい。
私自身は入っているべきと思った作品がランクインされず、逆に納得いかない作品も入っているが、英国人と日本人の感じ方の違いもあると思うので、そのへんは仕方ない。
以下が英ガーディアン紙が選んだ「ラスベガスを舞台にした映画ベスト10」だ。



007/ダイヤモンドは永遠に007/ダイヤモンドは永遠に(1971年)
200万ポンドにのぼるダイヤモンドが密輸され、しかもそれが闇市場にも出回っていない。もし何らかの意図で貯めこまれるとすれば、ダイヤモンド産業は一挙に危機にさらされてしまう、とダイヤモンド協会が恐れている。イギリス秘密情報部の上官Mは007号ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)にこう前置きし、現在計画されているダイヤ密輸の運び屋に変装し、アメリカ密輸シンジケートに潜入せよと命じた。ティファニー・ケイスという女にロスにダイヤを運ぶよう頼まれたボンドは出迎えた敵をかわし、ティファニーに腕によりをかけてサービスをほどこし、彼女を味方に引き入れた。しかしダイヤは知らぬ間に失せていた。ナイトクラブ“ホワイトハウス”の支配人バート・サクスビーの仕業だ。しかもダイヤが持ち込まれたのは“ホワイトハウス”の持ち主ウィラード・ホワイトの工場だ。そこにはダイヤモンドを一面に散りばめたチョウチョウ型の人工衛星があった。ボンドはホワイトハウスの最上階のホワイトの事務所に忍び込んだが、厳重な警戒網にキャッチされて捕らえられてしまった。しかもこの密輸組織の黒幕は数々の事件で挑戦した宿敵スペクターのブロフェルドだったのだ。だが超人的な能力を発揮して危地を脱したボンドはブロフェルドに利用されていたウィラード・ホワイトに会い、見事な推理力でホワイトの断片的知識をつなぎ合わせ、スペクターの陰謀を読み取ってしまったのだ。レーザー光線の発明はダイヤによって行なわれたこと、ダイヤからダイヤへ屈折し反射する光線は最後に強力なレーザー光線を放射すること、そしてダイヤを一面に散りばめたチョウチョウ型の人工衛星が打ち上げられ、そこからレーザー光線が放射されたら、地球上のあらゆる場所が危機にさらされること。ボンドの予感は的中した。人工衛星は打ち上げられ、世界各地の軍事基地等が次々と破壊されていった。ボンドとホワイトは急ぎ、工場を調べ、衛星がコンピューターに収められたテープのある音波によって操作されていることを知った。更にブロフェルドがカリフォルニアのバージャ沖にある石油櫓から操作していることを知った。送油管を伝って櫓内の司令室に忍び込んだボンドは、ブロフェルドに捕らえられていたティファニーの協力を得て、コンピューターのテープを取り換え、危機一髪ワシントンDCの爆破を防ぐことに成功した。


   



ラスベガス万才ラスベガス万才(1964年)
ラッキー(エルヴィス・プレスリー)は自動車のレーサー。自分で設計した競争用の車体はでき上がったが、モーターを買い入れる金を稼ぐため、単身ラスベガスに来た。彼はグランプリ・ガレージでイタリアのスピード王マンチーニ伯(チェザーレ・ダノヴァ)と知り合った。伯はラッキーの腕を知っており、八百長で優勝を譲らないか、と誘ったが、勿論断った。ところがラスティ(アン・マーグレット)という美人が現れてから、レースなんかどうでもいいような気になった。それは伯とて同じだった。ラッキーは、彼女を夢中で口説いたが、そのため洋服のままプールにザブン、せっかく稼いだトラの子をなくしてしまった。エンジンどころか、ホテル代も払えない。早速彼の泊っていたホテルのボーイに早変り。だが、お陰で恒例の従業員タレント・コンテストに賞金を争う資格を得た。同じホテルで客の水泳コーチをして働くラスティもラッキーに好意を抱くようになった。コンテストの夜、ラッキーとラスティが勝ち残ったが、ラッキーがレースで優勝を獲得した。だが、賞金は現ナマではなかった。ラスティは彼を危険なレースに出したくなかった。だが、数時間前にエンジンを手に入れた。ラスティの父親が金を貸したのだ。言語を絶する荒っぽいレース、ラッキーは危険を冒してついに優勝、ラスティをもその胸に抱いた。


オーシャンと十一人の仲間 1960年オーシャンと十一人の仲間(1960年)
クリスマスの1週間前、エースボスはラスベガスでの大仕事を計画していた。彼はオーシャン(フランク・シナトラ)にまかせた。オーシャンは第二次大戦中空挺部隊の軍曹で、仕事の仲間に10人の戦友を呼んだ。彼らは音楽家志望のハーモン、元オートレース選手ステファンズ、金持ち息子のフォスター、電気技術師バーグドーフ、元サーカス座員コーニール、元プロ野球選手ハワードほかにマスラー、オコナーズ、レイマー、ジャックソンで、エースボスの家に終結した。彼らにはそれぞれ大金の欲しい理由があった。オーシャンは計画を説明した。ラスベガスのサハラ、リビエラ、デザート・イン、サンズ、フラミンゴの5つ賭博場を、大晦日の夜12時きっかりに送電線を倒し停電させたスキに金を奪う――一味の5人は店にそれぞれ働き、他の5人は客になりすまし、ハワードはゴミ運搬車の運転手で、ゴミとともに金を運ぶ受持だった。彼らはダニイの指揮のもと、軍隊式規律のもとに着々と準備をすすめた。バーグドーフは各賭博場のスイッチに仕掛けをした。大晦日――どこも乱痴気騒ぎで沸いていた。フォソターの母も6番目の夫サントスとともにきていた。12時、“蛍の光”のメロディとともに場内は真暗になった。つづいて停電、一味は金を奪ってゴミ溜にすてた。ハワードは運搬車で非常線をゆうゆう突破した。ところが、バーグドーフが道路上で急死した。一方、サントスはフォスターが当地にいることを知って何かをかぎつけ、賭博場の経営者たちに金を取りかえしてやるといった。サントスはオーシャンを訪ね、金を半分半分にしようと交渉した。オーシャンは金をバーグドーフの棺に隠し、本拠に運ぼうとした。そこに未亡人が遺体を引取りに来た。何も知らぬ彼女は葬儀屋のすすめで当地で火葬にすることにした。葬式に参列する11人とサントス――彼らの耳にゴウゴウと火葬場の音がきこえてきた。


バグジーバグジー(1991年)
何も無かった砂漠にネオン輝くオアシス“ラスベガス”を作った実在の人物ベンジャミン・“バグジー”・シーゲルの半生を描いた作品。1930年代のニューヨーク、暗黒街にその名を轟かせていた殺し屋バグジー。縄張り拡張の為、ハリウッドに乗り込んだ彼は、そこで駆け出しの女優ヴァージニアと出会い恋に落ちる。やがて、ネヴァダ州の小さな町ラスベガスを訪れたバグジーは、この地にカジノ付きの大ホテルを建設する事を決意する。製作も兼ねたビーティの野心作で’92年のアカデミー賞の本命と目されたが、オスカーはひとつも獲得できなかった大味のメロドラマ。
舞台となるハリウッドや、砂漠の真ん中に建てられた初代の“フラミンゴ”のセットなどは、当時の雰囲気を見事に再現していた。ギャング達の衣装、ハリウッドスターの衣装など、かなりこだわっている。


カジノカジノ(1995年)
賭博の才を買われてヴェガスのカジノの経営をまかされる事になるサム・ロススティーン。カジノは売り上げを伸ばし、バックについている組織への上納金も増えていく。美しい女ハスラー、ジンジャーを見初めたサムは彼女と結婚し、生活は順風満帆のように見えた。しかしサムの長年の盟友ニッキーがヴェガスに乗り込んで来た事から事態は急変する。暴力的で破壊衝動の強いニッキーは次々とトラブルを引き起こし、それはカジノの経営にも少なからず影響を及ぼしはじめていた…。




   


ラスベガスをやっつけろラスベガスをやっつけろ(1991年)
アメリカのジャーナリスト、ハンター・S・トンプソンが1971年に発表した同名小説を、「未来世紀ブラジル」の鬼才テリー・ギリアムが映像化した異色ロードムービー。
1971年。ジャーナリストのラウル・デュークとサモア人弁護士ドクター・ゴンゾーは、ラス・ヴェガスで開催される野外レースの祭典を取材するため、レッドシャークと名付けた真っ赤なスポーツ・カーで旅立った。トランク一杯に、大麻・コカイン・LSD・メスカリン等々、ヤバいドラッグを詰め込んでいたふたりは、出発するやいきなりドラッグをキメて、もはや夢うつつも定かではない。超一流ホテルのスウィートルームに宿泊したふたりは、レース取材もそっちのけで早朝からドラッグ三昧。ゴンゾーはエレベーターに乗り合わせた美人レポーターにノボせたかと思うと、キレて浴槽で眠り込む始末。ルーム・サービスは使いたい放題、部屋は荒らしまくるとやりたい放題のかぎりを尽くした彼らは、勘定もせずにホテルから脱出。ゴンゾーは飛行機で帰り、デュークはハイウェイを飛ばすが、ホモ臭い警官の尋問を受けた。結局仕事がまた舞い込んで彼はヴェガスに逆戻り。デュークはゴンゾーと再会したが、彼が連れてきてよせばいいのにドラッグを与えたらトンでしまった未成年の少女ルーシーを持て余す。まさに白日夢のような時間が過ぎるなか、デュークは自分たちは失われたアメリカの夢を追い求めているのだとタイプライターを打ち続ける。かくして大騒動を繰り広げたふたりは、最後にダイナーのウェイトレスとの接触を最後に、ヴェガスを後にするのだった。


ショーガールショーガール(1995年)
トップダンサーを目指すノエミはヒッチハイクでラスベガスにやって来た。超高級ホテル「スターダスト」で開催中のショー〈女神〉の衣装係、モリーと親友になったノエミは〈女神〉のトップスター、クリスタルを紹介してもらうが、彼女に冷たくあしらわれる。その夜、ノエミがヌードダンサーとして踊っている三流のクラブ「チーター」に、恋人であり〈女神〉の興行主でもあるザックを連れたクリスタルが訪れた。クリスタルはノエミに、ザックを大胆に挑発するプライベート・ダンスを踊るように命じる。屈辱的なダンスは、いつしか男女3人のラヴ・ゲームに変わり、ザックはノエミに圧倒され、クリスタルもまた彼女に魅了される。翌日、ノエミは〈女神〉の関係者にスカウトされ、オーディションに合格した。実はクリスタルが裏で手を回しており、彼女はノエミにかつての自分を見ていた。ある日、クリスタルの控えの代役が仲間の策謀でケガをする。その夜、ザックと寝たノエミは代役を決めるオーディションがあることをベッドで聞いた。選考会でザックはノエミを選ぶが、クリスタルは彼女の実力を認めながらも、代役は許さなかった。クリスタルは楽屋でもステージでもノエミを執拗に挑発し、追い詰めていく。ある時、舞台終了直後、ノエミは階段でクリスタルの背中を押して重傷を負わせた。主役にはノエミが大抜擢され、彼女はベガスの新しいスターとなる。華やかなパーティーの席でノエミはモリーに、彼女が大ファンの人気歌手アンドリューを紹介するが、モリーは彼にレイプされた。騒ぐノエミにザックは「金でカタをつけろ」と言い、それでも引き下がらないノエミに彼女が隠してきた過去の悲惨な家族関係、麻薬や売春の逮捕歴を暴く。「俺がスターにしてやる」と言う彼に唾を吐いて去るノエミ。入院中のクリスタルを見舞ったノエミは、引退の時期を図っていた彼女の真意を知る。アンドリューの部屋を訪れたノエミは、彼にナイフを突きつけ、何度も激しく蹴り上げた。そして彼女はベガスを後にし、新しい街を目指して去っていった。


リービング・ラスベガスリービング・ラスベガス(1996年)
退廃の街ベガスを舞台に、アルコール依存症の男と娼婦の短くも激しい愛の姿を綴る。重度のアルコール依存症のために映画会社をクビになった脚本家ベンは、ハリウッドでの生活を処分してベガスへ向かう。妻子も家を出て、彼はラスベガスで死ぬまで酒を飲み続けようと決める。ベガスに着いたベンは、さびれたモーテルの一室に滞在し、ある夜、街で娼婦のサラと出会う。サラには暴力的なロシア系ギャングのヒモのユーリがいて、日々脅えながら暮らしていた。孤独な彼女は、どこか優しいベンの眼差しに引かれるものを感じ、心安らぐ一夜を過ごした。ネオンの街で再会したベンは、彼女を食事に誘う。ギャング仲間に追われているユーリは、自分の身に危険が迫ったことを知り、サラに別れの言葉を言う。晴れて自由の身になった彼女は、ベンのモーテルに向かい、レストランで食事をした後、サラのフラットに落ち着く。ベンはそこを「天使の家」と呼び、サラはベンといる時、本当の自分に戻れる気がした。一緒に暮らそうと言うサラに、ベンは「絶対に酒をよせ」と言うなと、きっぱり言い放つ。彼もサラの仕事には口を出さず、お互いの立場を納得した上での同居生活が始まった。だが、幸せも束の間。一緒に行ったカジノでベンは泥酔して荒れるが、家に戻ると何も覚えていなかった。バーでも、リゾート・ホテルでも出ていくように命じられ、次々に行き場を失う2人。ベンの体調は悪化する一方で、そんな彼を見るのがサラは辛かった。ある日、サラが仕事から帰ると、意識朦朧のベンがカジノで知り合った娼婦をベッドに連れ込んでいた。激怒したサラは彼に出ていくように言う。失意のサラは追い打ちをかけられるように3人組の若者の客に暴行を受け、帰宅すると大家が立ち退けと言われた。カジノに足を踏み入れれば、娼婦と気づいたホディガードからゴミのように追い払われる。意気消沈する彼女に、ベンから電話がかかってきた。急いで彼のモーテルを訪ねると、そこには衰弱しきったベンかいた。二人がその夜、初めて本当の愛を確かめ合った後、ベンは静かに息を引き取る。サラはベンとの不思議な出会いと別れを振り返った…。


スウィンガーズスウィンガーズ(1997年)
マイクは成功を夢見てハリウッドへやって来たコメディアンの卵。目下最大の悩みはNYを発つ時に別れた恋人ミシェルのこと。親友ロブは彼女のことは忘れろとアドバイス。だがマイクはクヨクヨしてばかり。そんな時、トレントからラスベガスに誘われる。カジノへ乗り込む二人。しかしマイクはあっという間に金をすってしまう。トレントは女の子をナンパしマイクを元気づけようとするが、うまくいかない。その後も二人は友人スーやチャールズたちとナイトクラブでナンパに励むが、マイクは恥をかいてばかり。だがやがて、スウィング・ジャズ専門のクラブでロレインという女性と意気投合。彼は新たな恋に向かうのだった。


ハングオーバー!ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
(2010年)

結婚を控えた花婿のために男友達が集まってハメを外すバチェラー・パーティー。2日後の本番を前にしたダグは、親友のフィル、スチュ、そして婚約者の弟のアランとラスベガスへ向かう。高級ホテルのペントハウスを借り、乾杯後に街へ繰り出したはずだが…。翌朝、部屋でひどい二日酔いで目を覚ました友人たち。部屋は荒れ放題、ダグは失踪、そしてなぜかクローゼットに赤ん坊、バスルームにはトラが!?
いったい昨夜、何が起きたのか?



  

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